世界大百科事典(旧版)内のRous,P.の言及
【癌】より
…しかし実際は,細胞の癌化が完成するまでには,何段階かの癌化中間段階があると考えられている。癌化中間段階の細胞が増殖して形成する病変を狭義の前癌病変precancerous lesionという(広義の前癌病変は,この病変のほかに,癌化の起こりやすい病変すなわち癌化好発病変や,それ自体癌化に結びつかないが癌化好発状態の目印になるような病変すなわち側癌病変も含まれる)。前癌病変は,一般に癌に比し増殖速度は緩やかで,浸潤や転移を起こさない。…
※「Rous,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」