世界大百科事典(旧版)内のRubadiri,D.の言及
【アフリカ文学】より
…死者と生者の共存,自然と人間の一体,白よりも黒に本質的価値を付与するこのネグリチュード運動がアフリカ民族主義の哲学的支柱となったことは否めない。しかしネグリチュードの文化優先,個人よりも集団の体験,没階級的な人種強調の立場は,個人の創造精神を尊重し,政治課題の解決を最重要視するムファレレ,ショインカ,ルバディリDavid Rubadiri(1930‐ )ら英語圏側からの批判の矢面に立つ。実際,伝統アフリカ内部の悽惨(せいさん)な権力闘争の輪廻を描くウォロゲムYambo Ouologuem(1940‐ )の《暴力の義務》(1968)はフランス語圏作家自身によるネグリチュードの終焉宣言と受け取られた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」