世界大百科事典(旧版)内のSádeMiranda,F.deの言及
【ポルトガル文学】より
…この時代を代表する作家としては数多くの宗教劇,風俗劇などの作品を残したジル・ビセンテがおり,ルネサンス期のヨーロッパ文学を代表する叙事詩ともいわれている。《ウズ・ルジアダス――ルシタニアの人びと》(1572)を著したルイス・デ・カモンイスがおり,イタリアに滞在しイタリアから新しい詩型と詩法のかずかずをポルトガルに紹介した抒情詩人サ・デ・ミランダFrancisco de Sá de Miranda(1481?‐1558),ポルトガルの近代小説の幕開けを告げた人ともいわれるリベイロBernardim Ribeiroなどがいる。 1580年から1640年までポルトガルがスペインに併合されていたこと,さらには反宗教改革運動,異端審問制度などが原因となって,16世紀末期には文学活動は突然ともいえるほど急速に沈滞した。…
※「SádeMiranda,F.de」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」