世界大百科事典(旧版)内のsarcoplasmicreticulumの言及
【筋収縮】より
…つまり筋収縮は,筋フィラメントのまわりの微量のCa2+の増減によって調節される。骨格筋繊維の内部には筋小胞体sarcoplasmic reticulumという袋状の膜構造が発達しており,その内腔にCa2+をとり込む性質がある。このため静止状態の筋繊維内のCa2+は大部分筋小胞体内腔にとり込まれており,筋フィラメント周囲のCa2+濃度は10-7mol以下にすぎない。…
【小胞体】より
…粗面小胞体は核膜と連続しているときが多く,粗面小胞体上のリボソームで作られたタンパク質の分泌物質は滑面小胞体に入り,細胞内に縦横に散在する小胞体(ゴルジ体を含めて)を通って細胞外に分泌される。筋肉細胞の小胞体は特殊に分化した滑面小胞体で,筋小胞体sarcoplasmic reticulumと呼ばれ,Ca2+の細胞質への放出,取込みで筋の収縮,弛緩の調節を行っている。細胞【武田 文和】。…
※「sarcoplasmicreticulum」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」