世界大百科事典(旧版)内のSchlick,A.の言及
【オルガン】より
…しかし,当時のオルガン音楽は,すでに非常に高い水準にあった声楽ポリフォニーに比べると,ごく単純なもので,声楽曲の編曲が主であった。最初期の作曲家として,14世紀イタリアのF.ランディーニ,15世紀ドイツのイーレボルクA.Ileborgh(生没年不詳),パウマンK.Paumann(1415ころ‐73),シュリックA.Schlick(1455‐1525)などが知られている。16~18世紀は,オルガンの各国様式が確立された時代で,オルガン音楽の発展もこれと表裏一体をなし,各国が多様なオルガン音楽の花を咲かせた。…
【ドイツ音楽】より
…またルネサンス後期にはラッススのような偉大なフランドル人音楽家がミュンヘンを中心に活躍して,ドイツ音楽の発展に寄与した。器楽の面ではシュリックArnolt Schlick(1460以前‐1521以後)や前述のホーフハイマーらがドイツのオルガン音楽に道を開き,またユーデンキュニヒHans Judenkünig(1450ころ‐1526),ノイジードラーHans Neusidler(1510以前‐63)らがリュート音楽を発展させた。ルネサンス末期にはハスラーHans Leo Hassler(1564‐1612),プレトリウスMichael Praetorius(1571‐1621)らによって,新しくベネチアの複合唱様式の音楽がドイツに導入された。…
※「Schlick,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」