世界大百科事典(旧版)内のSchultz,H.の言及
【男子結社】より
…また男子結社のなかには,男子集会所と呼ばれる特殊な舎屋をもっているものがあり,結社員はすべてこの舎屋に寝起きし,会合や作業をする。ドイツの民族学者シュルツHeinrich Schultzの《年齢階梯制と男子結社》(1902)によれば,こうした男子舎屋はその機能や性格の発展として,役場や裁判所,首長の住居,クラブ会館,警防屯所,寺院などに転化することがあり,また,この種の舎屋が未婚男女の公的恋愛の場であったところでは,一種の娼家に転化することもあるという。舎屋が宗教的性格を帯びている場合には,ここで加入儀礼や秘儀が行われ,仮面やブル・ロアラー(振り回すと,牛のうなり声に似た音を出す祭具・楽器)のような宗教的聖具や祖先像,人間や動物の頭蓋骨などが保管されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」