世界大百科事典(旧版)内のSeeger,C.の言及
【シーガー】より
…アメリカのフォーク・シンガーで,ギター,バンジョーの奏者,作曲家。ニューヨーク市の生れだが著名な民族音楽学者である父チャールズCharles S.(1886‐1978)の影響で早くから民謡を研究,1940年ごろからガスリーWoody Guthrie(1912‐67)などの仲間たちとグループを作って演奏活動に入る。第2次世界大戦後は反戦運動などの社会的活動に深くかかわりながら歌いつづけ,《花はどこへ行った》のような社会性を盛りこんだ歌を作った。…
【民族音楽学】より
…ザックスをはじめ,M.コリンスキ,C.ヘルツォーク,M.F.ブコフツァーら,ベルリンでホルンボステルの同僚,助手,研究協力者だった音楽学者たちは,1930~40年代にかけて新大陸に移住し,以後この学問はアメリカで民族音楽学として隆盛をみる。 1955年アメリカで文化人類学と音楽学の二つの研究領域に関心をもつD.マカレスター(1916‐ ),A.P.メリアム,W.ローズ,シーガーCharles Seeger(1886‐1979)らが創立者となって民族音楽学会Society for Ethnomusicologyを結成した。とりわけ,人類学者メリアムは文化的脈絡のなかにおいて音楽をとらえることを主張し,その名著《音楽の人類学》(1964)では,音楽構造の分析のみならず,人間の行動(身体行動,言語行動,社会行動,学習行動)として音楽を研究することの必要性を提起している。…
【メログラフ】より
…アメリカの民族音楽学者シーガーCharles Seeger(1886‐1979)が1950年代に考案し,インターオーシャン・システム社のアンダーソンが製作した電子式の旋律分析機。現在B型とC型があり,B型は旋律の高低変化と強弱変化を,C型はその他に音色の倍音構成をもリアル・タイムに分析してグラフ化する。…
※「Seeger,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」