世界大百科事典(旧版)内のSheeler,C.の言及
【アメリカ美術】より
…これはヨーロッパの近代芸術を紹介するアメリカ最初の大規模な展覧会として,美術界に大きな衝撃を与えた。以後,フォービスム,キュビスム,表現主義等を消化した世代がアメリカ独自の近代美術を形成する(マリン,ウェーバーのほか,S.デービス,シーラーCharles Sheeler(1883‐1965),E.ホッパー,マン・レイら)。しかし第1次大戦の勃発によりヨーロッパからの影響が薄れて,中西部を拠点とする写実主義的なリージョナリズム(地方主義)が台頭した(T.H.ベントン,ウッドGrant Wood(1892‐1941),カリーJohn Steuart Curry(1897‐1946)ら。…
【アメリカン・シーン・ペインティング】より
…さまざまの傾向をふくむが,大きく分けるとキュビスムの影響をうけた半抽象的な系列と写実的な系列の二つがある。前者の舞台になったのは主としてニューヨークで,ブルックリン橋や高層建築をモティーフとして,近代文明を謳歌するステラJoseph Stella,シーラーCharles Sheeler,大都市のバイタリティを抽出したデービスがおり,後者には都会の底辺の日常の光景をとらえたマーシュReginald Marsh,孤独と疎外を描いたホッパー,ソーシャル・リアリズムsocial realismの立場を貫いたシャーンがいる。また,中西部の広大な農村風景を描きつづけたベントン,ウッドGrant Wood(1892‐1942),カリーJohn Steuart Curry(1897‐1946)などの提唱したリージョナリズムRegionalism(地方主義)も写実的な系列を代表する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」