世界大百科事典(旧版)内のSouthernBuddhismの言及
【北伝仏教】より
…〈北伝仏教〉あるいは〈北方仏教〉,およびこれに対する〈南伝仏教〉または〈南方仏教〉という呼称は,もとはヨーロッパの仏教学者によって与えられたものである。近代学としての仏教学はインド学と重なって19世紀に始められたが,西欧の学者は,スリランカ(セイロン)で得たパーリ語で著された仏教典籍に基づく仏教を〈Southern Buddhism〉と呼び,ネパールで入手したサンスクリット(あるいは仏教梵語)で書かれた仏典に基づく仏教を〈Northern Buddhism〉と称した。さらにこれらを敷衍して,ミャンマー,タイ,ラオス,カンボジアなどの東南アジア諸国に行われている上座部の系統を引く仏教をも〈南方仏教〉と呼び,これに対して主として大乗仏教が行われているチベット,中国,朝鮮,日本などのインド以北の仏教を総称して〈北伝仏教〉(〈北方仏教〉)と呼ぶことになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」