SpyrosSkouras(その他表記)SpyrosSkouras

世界大百科事典(旧版)内のSpyrosSkourasの言及

【20世紀フォックス[会社]】より

…〈ムービートンmovietone〉と名づけたフィルム式トーキーsound‐on‐film processを開発,ワーナー・ブラザースの〈バイタフォンvitaphone〉に対抗しつつトーキー実用化の先鞭をつけたが,トーキー特許権をめぐって金融資本に敗北,29年の経済恐慌から事業不振におちいり,ロックフェラー系のチェース・ナショナル銀行に大部分の株を買い占められ,35年,20世紀映画社と合併した。 20世紀フォックス映画のカラーをつくり上げたのは,42年から62年まで社長の任にあり,製作のすべてを掌握し,独裁的であるとさえいわれた強力で個性的なスパイロス・スクーラスSpyros Skouras(1893‐1971)と,1935年から56年まで製作本部長を担当し,62年からはスクーラスの後を継いで社長となったダリル・F.ザナックである。そのスクーラス=ザナック体制下で,シャーリー・テンプル,アリス・フェイ,ドン・アメチ,ベティ・グレーブル,マリリン・モンローといったスターが生まれ,《地獄への道》《モホークの太鼓》(ともに1939)から《荒野の決闘》(1946)をへて《拳銃王》(1950)に至る西部劇,《怒りの葡萄》(1940),《わが谷は緑なりき》(1941)から《紳士協定》(1947),《蛇の穴》(1948)をへて《イヴの総て》(1950),《革命児サパタ》(1952)に至る社会劇など,さまざまなジャンルの野心作,問題作がつくられた。…

※「SpyrosSkouras」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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