世界大百科事典(旧版)内のSulaymの言及
【マグリブ】より
…14世紀チュニス出身の学者イブン・ハルドゥーンの《イバルの書》によれば,ベルベルは,ザナータZanāta系,サンハージャṢanhāja系,マスムーダMaṣmūda系に大別される。ザナータ系はもともとはトリポリタニア地方やチュニジアの遊牧民で,アラブの侵入に対しては比較的協力的であったが,アラブ遊牧民ヒラールHilāl族とスライムSulaym族の侵入によって西方へ追いやられ,アルジェリア西部からモロッコ(リーフ山地など)にまで住みつくようになった。サンハージャ族も広く分布するが,カビール地方の定着農耕民とサハラ西部の遊牧民の二つの主要グループに分けられる。…
※「Sulaym」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」