世界大百科事典(旧版)内のSurtrの言及
【火山】より
…またベスビオ(ウェスウィウス)山の大噴火でポンペイが埋没した際,現地調査に出た大プリニウスも有毒ガスを吸って死亡している。 北方の火山島アイスランドでも火山は畏怖の対象であり,〈アイスランド・サガ〉に語られる世界の終末〈ラグナレク〉にも,世界に火を放つ諸悪の総帥スルトSurtrが,噴火する火山の恐ろしさを象徴する神として現れる。中世以降は,北ヨーロッパを中心に,地球の中心に火が燃えさかり地の精霊が棲む別世界が存在するとの信仰が広がった。…
【北欧神話】より
…大地もなければ天もなく,奈落の口があるばかりで,まだどこにも草は生えていなかった。奈落の口の南にムスペルスヘイムMúspellsheimrという火焰をあげて燃え上がる国があり,そこをスルトSurtrという者が警護に当たっている。彼は燃えさかる剣を手に持ち,世界の終末(ラグナレク)が近づくと荒し回り,世界を火で焼き尽くすことになる。…
※「Surtr」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」