世界大百科事典(旧版)内のSymmes,J.C.の言及
【地球空洞説】より
…地球空洞説の始まりは,1683年にハリー彗星に名を残すハリーが唱えた説によるといわれ,彼は地球内部にそれぞれ火星,金星,水星と同じ大きさの内球があると説き,その地球内世界に生物が住むことも可能だろうと示唆して,北極に見られるオーロラは地下光が漏れ出たものと推測した。1818年にはアメリカの軍人シンメスJohn Cleves Symmes(1780‐1829)が南北両極に直径数千マイルの穴があいていると主張,その内部には地下世界が同心球状に存在し,地表の海は極の穴から内部に流れこんでいるとした。彼はこの〈シンメスの穴〉を確認するための探検航海を提案したが実現に至らなかった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」