世界大百科事典(旧版)内のtablerondeの言及
【宴会】より
…料金を取って飲酒させ宿泊させる経済関係がない所では,好意によるこの相互接待は,旅する者にとって不可欠の社会制度であった。王侯が従士Gefolgeをかかえて社会に現れてくる初期の段階においては,従士たちの王侯への忠誠(軍事奉仕)に対する給付は食卓であり,多くの場合これは主君と従士たちの共同飲食=饗宴であり(タキトゥス《ゲルマニア》14章),主君と従士は,アーサー王の〈円卓の騎士〉のように,〈食卓仲間table ronde〉と考えられた。貨幣経済の未成熟のもとで,王侯の収入は略奪にせよ贈与にせよ貢納にせよ,現物でなされ王侯もこれを現物で消費するしかなかったからである。…
※「tableronde」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」