世界大百科事典(旧版)内のtapaの言及
【樹皮布】より
…インドネシア,ポリネシア,中央および赤道アフリカの熱帯森林地帯に分布する。最も美しくよく知られているものはポリネシアの〈タパtapa〉と呼ばれる樹皮布である。品質がよく,木版や型紙,手描きなどの手法を用いて,茶や黄褐色また黒の植物性染料で幾何学的文様を染める。…
【ポリネシア人】より
…とくにタロイモの栽培はさまざまの環境条件に応じた工夫がみられ,棚田や灌漑施設がつくられ,低いサンゴ礁では水がないため,溝を掘って堆肥が入れられていた。衣服はクワ科植物の内皮をたたきのばしたタパtapaと呼ばれる樹皮布が織布の代りに用いられ,すぐれた品質をもっていた。ポリネシアではアルコール性飲料は知られず,コショウ科の植物からつくられたカバは麻酔性があり,首長の会合などのとき特別な作法で飲まれた。…
※「tapa」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」