世界大百科事典(旧版)内のthātの言及
【音階】より
…しかし,メーラカルタは音階のように実際の旋律から得られた概念というより,実際の旋律から一度抽象化されたラーガをさらに抽象化したものである。北インドのタートthātという概念も,全体の数が10個と少ないが,南インドのメーラカルタに近い概念で,すべてのラーガがこれを基礎にしていると説明される。しかし,実際には,音高の点でも多少の差異を含んでいるので,厳密なラーガの抽象化ではない。…
【ラーガ】より
…(1)基本音列 ラーガの帰属する基本音列は,北インド音楽と南インド音楽とでは理論を異にしている。北インドでは10種類の旋法が基本音列とされ,タートthātと呼ばれる。これらはオクターブの中に分けられる半音,全音,増2度音の音程の並び方の相異に基づく。…
※「thāt」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」