世界大百科事典(旧版)内のThēramenēsの言及
【三十人僭主】より
…彼らはスパルタ軍の介入を要請し,その圧力の下に民会をして国制の変革を図るための30人の立法委員を選出させるが,のちに〈三十人僭主〉と呼ばれたこれらの委員たちは,本来,新たな国制が成立するまで暫定政権としての役割を果たすはずのものであった。彼らは穏健派と過激派とに分かれ,テラメネスThēramenēsとクリティアスとがそれぞれ両派を代表した。初めは両派一致して事に処したが,民主派市民の大量処刑や参政権を有する市民たちの登録実施をめぐって対立が生じ,クリティアスは結局テラメネスの処刑をもってこれに応じた。…
※「Thēramenēs」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」