世界大百科事典(旧版)内の《TheTypesoftheFolktale》の言及
【昔話】より
…しかし,歴史学的・地理学的研究法としては,本来の目標である原郷土と原型の探究において発展をとげていった。アールネが試案をつくり,のちにアメリカのS.トムソンが増補した《昔話の型The Types of the Folktale》(1964)は,その大きな成果の一つであり,今日,世界の口承文芸研究者が,共通のカタログとして利用している。一方,昔話の生きた担い手である語り手,およびその生きている社会への興味もおこり,1929年,ピョートル・ボガティリフとローマン・ヤコブソンによって,〈民俗事象それ自体の存在は,それが特定の共同体に受け入れられてはじめて,開始される〉というテーゼが提唱されるにおよんで,本格的研究へと進む。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」