《ThingstoCome》(英語表記)ThingstoCome

世界大百科事典(旧版)内の《ThingstoCome》の言及

【SF映画】より

…さらに,フリッツ・ラング監督の《メトロポリス》(1926)は,表現派というよりも初の本格的SFスペクタクルであり,ロボットを作る実験室のエピソードや,バベルの塔建設の幻想などを,〈シュフタン・プロセス〉による特殊効果を駆使して描いた壮大な作品だが,興行的な失敗から製作会社のウーファを破産寸前に追い込んだ。当時これを見て愚の骨頂とこきおろしたウェルズは,それから10年後,〈ロボット労働者や超高層建築といったがらくたのイメージを払拭(ふつしよく)した真の未来映画〉の範を示すべく,自作の小説《来るべき世界Things to Come》(1933)をみずから脚色し,W.C.メンジース(1896‐1957)が監督して,SF映画史に残る作品となったが,これまた興行的には敗退した。一方,ハリウッドでも,30年に初のSFミュージカル《50年後の世界》(デビッド・バトラー監督)が失敗するという例もあり,未来ものは当たらないというジンクスができて,SF映画はメジャー各社からは敬遠された。…

※「《ThingstoCome》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android