世界大百科事典(旧版)内のThroanaの言及
【敦煌】より
…敦煌が中国より西域に通ずる門戸であるという体制は,このように前漢時代にすでに整い,以後その役割をつとめつづけ,西方の世界にもシルクロード上にある都市の名として敦煌の名が伝えられた。漢民族以外の人々による敦煌に関する記録として最も古いのは,2世紀のアレクサンドリアの学者プトレマイオスの《地理書》で,その第16章にセリカの都市として挙げたThroanaが敦煌のことであるとみなされている。 敦煌は,何といっても河西通廊の最西端にあり,中原から遠く離れているので,中央政府が弱体化すると,しばしば独立ないし半独立し,ときには近傍のオアシス都市と連合して小国家をつくった。…
※「Throana」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」