世界大百科事典(旧版)内のtotemの言及
【トーテミズム】より
…未開社会に見いだされた,社会集団と動植物や事物の特定の種speciesとの間の特殊な制度的関係を,研究者たちはトーテミズムと呼んできた。その特定の自然種がトーテムtotemであるが,この語はアメリカ・インディアンのオジブワ族の言葉に由来する。はじめはトーテムの像として〈トーテム・ポールtotem pole〉を作るアメリカ・インディアン諸族に固有の習俗と思われていたが,トーテミズムという用語が生まれるとともに,オーストラリアやメラネシア,ポリネシア,インド,アフリカなど各地の事例が報告されるにつれ,19世紀後半から多くの研究者の関心を集めるようになった。…
※「totem」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」