世界大百科事典(旧版)内のTourteの言及
【バイオリン】より
…オーケストラと室内楽に確固とした地位を占めたバイオリンは,なおいっそうの豊かな音量と輝かしい響きを求めて構造面にも変革が加えられた。〈オールド・バイオリン〉から〈モダン・バイオリン〉へという構造の変化とともに,1780年ころから弓の製作者トゥルトTourte父子によって始められた弓の改良は,バイオリン奏法に画期的な変化をもたらした。やや内側に反ったトゥルトの近代式の弓は,強弱の幅広い変化を容易にし,大編成の管弦楽に対抗しうる豊かな音量や,高度な弓使いの技巧を可能にしたのである。…
※「Tourte」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」