世界大百科事典(旧版)内のtrack-via-missileの言及
【ミサイル】より
…(a)指令誘導 ミサイルを,発射後外部から誘導する指令誘導では,通常,地上のレーダーで目標とミサイルを標定し,地上からの指令でミサイルを目標に向けて飛翔させるので,遠距離では標定精度が悪くなることと,ミサイル搭載誘導装置は簡単で安価だが,地上装置は大規模,大型,複雑になり,また同時に多数目標を要撃できない欠点がある。なお,地上から目標を照射し,目標からの反射波をミサイルが検知して目標位置を地上に伝送し,地上で命中位置を計算してミサイルを指令誘導するTVM(track‐via‐missile,ミサイル経由追尾と訳す)により,遠距離でも精度を落とさないくふうが,アメリカで開発された〈ペトリオット〉に採用されている。また地上装置の小型化,集約化,同時多目標対処については,電磁ビームを電子的に走査して,多数の目標とミサイルを1基のレーダーで同時に捜索し追尾するフェーズドアレー・レーダーが出現している。…
※「track-via-missile」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」