世界大百科事典(旧版)内のVernet,H.の言及
【ベルネ】より
…フランスの画家。アビニョン生れ。1734年より20年間イタリアに滞在し,43年ローマの画家組合に登録。ローマ,ティボリ,ナポリなどの風景,海景を主として描く。コローの先駆というべき繊細な光の表現が《ポンテ・ロット》(1745)などにうかがえる。53年帰国し,アカデミー会員となる。フランスの主要な港を描く15点の海景では,光の表現はいっそう劇的な効果を高める。またフラゴナール風の浴女も描くが,好んで題材とした嵐の風景は,19世紀風景画,またロマン派の先駆的な表現とみることができる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」