世界大百科事典(旧版)内のVerwaltungsrechtspflegeの言及
【行政裁判】より
… 19世紀に入ると,ドイツの諸邦はフランス革命の影響の下に近代的な改革に着手するが,その過程で近代的な諸改革を円滑に遂行するために行政と司法の作用を分離することが試みられた。西南ドイツ諸邦ではフランスの制度を模倣して,行政事件については行政機関による裁判制度,すなわちいわゆる〈行政司法Verwaltungsrechtspflege〉が形成された。これと対照的に,シュタインとハルデンベルクが改革を主導したプロイセンでは(〈プロイセン改革〉の項参照),行政事件については一連の立法で司法裁判所の裁判権を排除しただけではなく,行政司法のような制度も設けられず,もっぱら行政上の訴願制度のみが存置された。…
※「Verwaltungsrechtspflege」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」