世界大百科事典(旧版)内のVieussens,R.の言及
【心臓】より
…江戸時代には胸部の疼痛を伴う病気を癪(しやく)と総称していたが,この中には心筋梗塞や狭心症も含まれていたと思われる。 ヨーロッパの近代医学で心臓と大動脈の病気についての知識が進歩したのは18世紀以後のことで,フランスのビユサンスRaymond Vieussens(1641‐1716)は大動脈弁閉鎖不全症,僧帽弁狭窄症,心囊水腫などについて,イタリアのランチシGiovanni Maria Lancisi(1654‐1720)は動脈瘤について,イギリスのヘバーデンWilliam Heberden(1710‐1801)は狭心症について病理解剖および臨床医学的に記述した。心臓病学の画期的な進歩はX線や心電計が発明された20世紀になってからのことである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」