世界大百科事典(旧版)内のVogel,H.W.の言及
【増感色素】より
…一般写真撮影の場合に写真フィルムが青の光にしか感光しないならば,黒白写真においても不自然な感じの写真ができ,カラー写真の色再現は不可能になる。写真乳剤にある種の色素を加えると乳剤が長波長の光にも感光するようになることは,1873年ドイツのフォーゲルHermann Wilhelm Vogel(1834‐98)によって発見された。このようにして乳剤の感光する色光の領域を広げることを分光増感,あるいはスペクトル増感spectral sensitizationというが,分光増感の発見によって青から黄の色光に感ずるオルソ乾板,オルソフィルム,また可視域全般に感ずるパンクロ材料が製造されるようになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」