世界大百科事典(旧版)内のVoronkova,L.F.の言及
【児童文学】より
…ソ連の写実的な児童向きの小説は,A.P.ガイダールの《革命軍事会議》(1926)とパンテレーエフA.I.Panteleevの《金時計》(1928)あたりで形づくられた。 スターリン体制下でも,ボロンコワL.F.Voronkova,ムサトフA.I.Musatov,ノソフN.N.Nosovらが子どもの生活を描いたが,1966年のフロロフV.Frolov《愛について》に至って少年の現実生活を描いて間断するところがなくなった。空想的な物語は不調のようだが,民話のエネルギーをくんで力強く美しい文学作品に結晶させたP.P.バジョーフの《孔雀石の函》(1939)所収の《石の花》は,プーシキン以来のロシア児童文学の伝統の力を垣間見せる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」