世界大百科事典(旧版)内のwholeconsortの言及
【コンソート】より
…コンソートの語源は,声と楽器の単なるアンサンブルであったイタリアの初期コンチェルトにあると考えられるが,17世紀には異種楽器の合奏体をさすか,あるいはそうした合奏のための曲集の標題に見られる。今日では同属楽器(ビオル属など)によるもの(whole consort)と異種楽器(ビオルのほか,バイオリンやリュート,木管など)の混成によるもの(broken consort)という分類が一般的であるが,当時の用語法は一貫しておらずいささか不明瞭である。コンソートはエリザベス朝やジェームズ1世の時代に最盛期を迎えたが,劇場音楽におけるフランス風のオーケストラ様式が台頭してきた世紀末には,しだいにすたれていった。…
※「wholeconsort」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」