世界大百科事典(旧版)内のWiener,A.S.の言及
【血液型】より
…MNとP血液型はヒトの赤血球をウサギに注射して得られた血清を使って発見されたが,その後(1937ころ。発表は1940)ラントシュタイナーはウィーナーA.S.Wiener(1907‐76)と共同で,これと同じ手法でRh因子を発見した。すなわち,アカゲザルrhesus monkeyの赤血球でウサギを免疫したところ,アカゲザルだけでなく白人の約85%の血球を凝集させる抗体が産生され,その反応はABO,MNおよびP血液型とは無関係であった。…
【交換輸血】より
…この治療により,新生児の脳組織における黄疸,すなわち核黄疸の発生を防止し,脳性麻痺から守ることができる。この新生児への治療は1944年にウィーナーA.S.Wienerが初めて行ったものであるが,成人に対しては,やけどの治療のために,すでに1921年にロバートソンO.H.Robertsonが行っていた。今日では,新生児の血液不適合のほか,成人の劇症肝炎(急激に発症して重篤になる特殊な肝炎)や出血性疾患,毒物の中毒のときに行われている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」