世界大百科事典(旧版)内のWillendorfの言及
【ニーダーエスターライヒ】より
…メルクから少し下ると,右岸には岩上に造られたシェーンビューヘルの大城,アッグシュタイン城の廃墟が見えてくる。近くの左岸にある小村ウィレンドルフWillendorfは,有名な〈ウィレンドルフのビーナス〉とよばれる旧石器時代の裸女像が発掘されたところである。シュピッツはゴシックの美しい教会があり,その下流には〈ワッハウの真珠〉といわれるデュルンシュタインDürnsteinの古城が見える。…
【ビーナス】より
…植物を生ぜしめる大地を地母神(大母神)とみなす思想は,古代世界各地に見られる。そのような思想を美術的に表現した地母神像として有名なものには,旧石器時代にさかのぼる〈ウィレンドルフWillendorfのビーナス〉や〈レスピューグLespugueのビーナス〉があり,他にも同種のものが無数に出土している。それらの多くは大きな乳房,太い腰によって母性であることが強調されており,しばしば様式化された性器が示されている。…
※「Willendorf」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」