世界大百科事典(旧版)内のWilson,J.H.の言及
【労働党】より
…大組合のブロック票に支持された党首H.T.N.ゲーツケルは,地方支部に基盤をもつA.ベバン派からの,福祉と再軍備をめぐる数度の挑戦を退けたが,他方,階級政党としての党の体質を改めるため社会主義綱領(第4条)を廃棄しようとした彼の試みは組合の反対で敗れた。63年新党首に就任したウィルソンJames Harold Wilson(1916‐95)は新産業技術重視の近代化ビジョンを掲げ,64年,労働党を政権に復帰させた。国家の参加する高度成長経済の中で福祉水準の引上げを約束し,これを管理するテクノクラートの党としてみずからを位置づけたが,継承した低成長経済の中で外貨危機に見舞われ,デフレ政策に転じ,70年の総選挙で敗退した。…
※「Wilson,J.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」