世界大百科事典(旧版)内のWinner,M.の言及
【ラウレンティス】より
… しかし,イタリア映画産業の危機が深刻化すると,〈ディノチッタ〉を閉鎖処分にして73年にアメリカに移り,そこでメジャー各社と対等の立場の独立製作者として活動を始める。〈映画はスターではなくストーリーである〉を持論とし,マイケル・ウイナーMichael Winner(1936‐ )監督,チャールズ・ブロンソン主演の《シンジケート》(1973),《狼よさらば》(1974),シドニー・ルメットSidney Lumet(1924‐ )監督,アル・パチーノ主演の《セルピコ》(1973),シドニー・ポラックSydney Pollack(1934‐ )監督,ロバート・レッドフォード主演の《コンドル》(1975),さらに1933年につくられたモンスター映画の古典のリメークであるジョン・ギラーミン監督《キング・コング》(1976)を製作し,アメリカにおける独立製作者としての確固たる地位を築いた。《キング・コング》は興行的には失敗したが,すでに公開前に配給権を前売りして製作費の大部分を回収,その〈手腕〉が業界の伝説的な評判になった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」