世界大百科事典(旧版)内のWoldemaras,A.の言及
【リトアニア】より
…しかし同年10月ポーランドがビルニュス地方を占領して自国に編入し,国際連盟も結局これを認めたので,リトアニアは歴史的に関係の深いポーランドと建国早々に敵対関係に入った。カウナスを臨時首都とした政府は22年の土地改革でおもにポーランド系の地主を排除し,また民主憲法を制定し,23年には国際連盟管理下のクライペダを実力で併合したが,対ソ政策などをめぐって政局は安定せず,26年末にボルデマラスAugustinas Woldemaras(1883‐1942)がクーデタで権威主義的体制をしいた。彼は,その基盤たる極右団体(鉄狼団)のユダヤ人虐殺事件で反発を招き,29年に失脚したが,その後も大統領スメトナAntanas Smetona(1874‐1944)のもとで独裁政治が続いた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」