世界大百科事典(旧版)内のWolffianductの言及
【腎臓】より
…中腎が働きだすと不用になる前腎輸管はミュラー管Müllerian ductとも呼ばれ,雄では退化するが雌では存続して輸卵管となる。中腎輸管はウォルフ管Wolffian ductと呼ばれ,中腎が退化する爬虫類以上の動物の雄では輸精管となり,雌では退化する。 外形も動物により異なり,一般には左右1対であるが,軟骨魚類や硬骨魚類のように左右が融合したり,鳥類のように前・中・後葉と3葉に分葉したり,哺乳類の腎臓でも普通にみられるソラマメ型から多くの小腎からなる葉状腎をもつものまで多様である(図3)。…
【性器】より
…すなわち,胎生期の初期に前腎が体の左右に各1個でき,前腎からは,それぞれ1本の前腎輸管が出ている。やがて前腎が退化すると,その後方に中腎(原腎ともいう)ができ,前腎輸管はそのまま中腎輸管となるが,これをウォルフ管Wolffian ductという。そのころ,この管の外側を並行して走るミュラー管Müllerian ductが左右各1本できるが,これら二つの管はその後男女によって異なる運命をたどることになる。…
※「Wolffianduct」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」