世界大百科事典(旧版)内のWollkämmerの言及
【織工】より
… これらの職種のなかで,かなり特権的な地位にあった染色工や縮絨工と比べて最も下層に位置していたのが梳毛(そもう)工であった。ドイツの歴史家ドーレンAlfred Dorenは〈もし貴族的にものごとを考える短編小説家と年代記作者が,ある人間を最大の軽蔑と社会的卑賤と汚穢をこめて描写しようとするならば,彼らは梳毛工Wollkämmerをあげるだろう〉とのべている。梳毛工の労働が厳しかっただけでなく,企業家から前貸しをうけ,労賃もきわめて低かった。…
※「Wollkämmer」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」