世界大百科事典(旧版)内のZarkhi,A.G.の言及
【ソビエト映画】より
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[〈雪どけ〉以後]
1953年のスターリンの死後における映画界の〈雪どけ〉現象は,チュフライG.N.Chukhrai(1921‐ )監督《女狙撃兵マリュートカ》(1956),《誓いの休暇》(1959),カラトーゾフM.K.Kalatozov(1903‐73)監督《戦争と貞操》(1957),《送られなかった手紙》(1960)などに代表され,主題と形式の分裂や図式化が指摘されたりもしたが,国際的に高く評価された。文芸映画の隆盛も顕著な傾向で,ボンダルチュクS.G.Bondarchuk(1920‐94)監督の四部作《戦争と平和》(1966‐67),ザルヒA.G.Zarkhi(1908‐ )監督《アンナ・カレーニナ》(1968),プイリエフ監督《カラマーゾフの兄弟》(1969),そのほかロシア文学の古典的名作が映画化され,コージンツェフG.M.Kozintsev(1905‐73)監督《ハムレット》(1964),《リア王》(1972)などシェークスピアの古典を〈忠実に〉映画化した作品もある。 帝政や革命を経験した戦前の作家とは世代の異なる新しい監督も登場し,国立映画学校出身のタルコフスキーA.Tarkovskii(1932‐86)監督の処女作《僕の村は戦場だった》(1962)はベネチア映画祭で金獅子賞を受賞し,15世紀ロシアの修道士をリアルに描いた第2作《アンドレイ・ルブリョフ》(1966)は71年まで公開を禁止されたが,第3作《惑星ソラリス》(1972)はカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」