世界大百科事典(旧版)内の“Z”trashの言及
【SF映画】より
…事実,ハマー・プロは,50年代後半から《ドラキュラ》《フランケンシュタイン》などの怪奇映画路線に活路を見いだすことになる。ほかにも,怪奇ともナンセンスともつかぬ作品は無数にあり,核爆発によって文明が滅びた後に生き残った数人(この設定も低予算SFに多く,いまだに作られている)の中に,ギャングが1人,ストリッパーが1人いて,彼らが三つ目の食人ミュータントに襲われるという,ロジャー・コーマン(1926‐ )監督の《原子怪獣と裸女》(1956)のような珍品も現れ,“Z”movie,“Z”trash(B級ならぬ〈Z級映画〉,これ以下はないという〈最低のがらくた〉)と呼ばれるに至った。こうしたピンからキリまでのSFラッシュの中で,ハリウッドの名門というべきMGMが,初めてSFに手を染め,シェークスピアの《テンペスト》を宇宙物に翻案した大作,F.M.ウィルコックス(1905‐64)監督の《禁断の惑星》(1956)を製作。…
※「“Z”trash」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」