《近世職人尽絵詞》(読み)きんせいしょくにんづくしえことば

世界大百科事典(旧版)内の《近世職人尽絵詞》の言及

【鍬形蕙斎】より

…美人画は少なく,錦絵ではあまり声価を得ていないが,筆数を極端に減らして描く略画風の絵本(《略画式》《人物略画式》など)に真価を発揮した。また《近世職人尽絵詞》(肉筆画,3巻,松平定信旧蔵)は,中世以来の職人尽絵の型を踏襲しながら,江戸の町の日常風景を独特の洒脱さと軽妙な筆づかいで活写した代表作である。【狩野 博幸】。…

【職人歌合】より

…語彙の意義の追究,《七十一番職人歌合》と成立の近い町田家本《洛中洛外図屛風》や《調度歌合絵》《扇歌合絵》《四生(ししよう)の歌合》との相関性なども研究課題であろう。江戸期に入って,菱川師宣の《和国諸職絵尽》(1685),《人倫訓蒙図彙》(1690),また鍬形蕙斎《近世職人尽絵詞》(1805成立,3巻)へと展開してゆく。職人尽絵【徳江 元正】。…

※「《近世職人尽絵詞》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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