世界大百科事典(旧版)内のフランベジアの言及
【トレポネマ】より
…トレポネマ属には3種の病原種が含まれている。トレポネマ・パリズムTreponema pallidumは梅毒の病原体であり,トレポネマ・ペルテヌエT.pertenueは熱帯地方にみられる梅毒様疾患であるフランベジアの病原体であり,トレポネマ・カラテウムT.carateumは熱帯中南米にみられるピンタ(斑点病)の病原体である。これら3種の病原性トレポネマは形態的,血清学的によく似た近縁の種である。…
【熱帯医学】より
…たとえば,中南米,インドネシア,アフリカおよび北アメリカにみられる呼吸器系感染症であるヒストプラズマ症histoplasmosis,南アメリカおよび北アメリカにみられるコクシジオイデス症coccidioidomycosis,南アメリカにみられるブラストミセス症blastomycosisなどがある。 スピロヘータ類によるものには,フランベジアframbesia(yaws),回帰熱,ワイル病,レプトスピラ症などがある。フランベジアは,熱帯地方にみられる梅毒様疾患であり,大部分が直接的な体表面の接触によって感染するが,通常は性交と関係がなく,患者の大部分が小児で占められている。…
※「フランベジア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」