具体的過失(読み)ぐたいてきかしつ

世界大百科事典(旧版)内の具体的過失の言及

【過失】より

… ところで,過失については,まず,過失があるかないかは,だれを基準として判断するのかという問題がある。損害をひきおこした当該加害者の個人的能力を基準とする過失を具体的過失というが,不法行為で要求されるのは,その加害者が属する職業,地位,立場など考慮すれば一般標準人ないし合理人であれば,どのように行為したであろうかということを問うこと,つまり合理人としての注意義務を怠るという問題であり(〈善良ナル管理者ノ注意〉(民法400条)ともいう),抽象的過失と呼ばれるものである。他人が標準的な注意を払っているものと信頼することができてはじめて,人は安心して日常生活を営むことができる。…

※「具体的過失」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む