圧気シールド(読み)あっきしーるど

世界大百科事典(旧版)内の圧気シールドの言及

【シールド工法】より

…シールドshield(本来は盾の意)と呼ばれる,トンネル外径大で全体が薄い鋼板で覆われた長さ4~7mほどの円筒状の機械を立坑などで地中に降ろし,その中で掘削しつつシールドをジャッキで推進させ,セグメント(鉄またはコンクリート製ブロック)を用いて覆工し,トンネルを築造するものである(図)。湧水を防ぐために,圧縮空気を送り込むことにより(圧気シールドという),軟弱悪質な地盤や帯水地盤での掘削に威力を発揮する。1818年イギリスのM.I.ブルネルによって考案され,25年,ロンドンのテムズ河底トンネルに使用されたのが最初である。…

【水底トンネル】より

…水底トンネルは青函トンネルのような海底トンネルを除けば,大多数は河口近くの大都市に作られ,地質も軟弱な場所が多い。
[施工方法]
 水底トンネルの施工法には山岳トンネルを掘削するのと同様な普通工法と,開削埋戻し工法,空気ケーソン工法,圧気シールド工法,沈埋工法などの軟弱地盤にも適する特殊な工法とがある。普通工法は湧水を止めるために地山の裂け目をふさぐ防水剤の注入を併用することが多く,地質が軟弱でなく,岩質な地山に適用される。…

※「圧気シールド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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