武士の情け(読み)ぶしのなさけ

世界大百科事典(旧版)内の武士の情けの言及

【なさけ】より

…また〈恥を思わば命を捨てよ,情けを思わば恥を捨てよ〉というように,公的な道徳に対して私的な立場の拠りどころでもあった。しかし,〈武士の情け〉という用法が示すように,近世社会ではともすればなさけは自分より弱い立場の者に対して施す恩恵と考えられ,弱い立場の者は,ひたすら〈お情け〉を乞うことでしか自分の立場を主張し得なかったので,近代社会においては,人間関係における思いやりをあらわすことばとしては,しだいに用いられなくなった。【大隅 和雄】。…

※「武士の情け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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