発展変奏(読み)はってんへんそう

世界大百科事典(旧版)内の発展変奏の言及

【変奏曲】より

…19世紀ではこのほかブラームス(管弦楽のための《ハイドンの主題による変奏曲》作品56など)が重要であるが,シューベルト,リスト,フランクらにも優れた作品がある。なお19世紀に顕著になった技法に,単一の基本動機の音型を発展させながら大形式を形成していく発展変奏(シェーンベルクの用語)がある。20世紀ではレーガー,ヒンデミット,シェーンベルク,ウェーベルンをはじめ多数の変奏曲が書かれたが,とくに後の2人によって発展がみられた十二音技法(十二音音楽)においては,曲全体が基本音列の変形からなるという点で変奏技法が根本原理となった。…

※「発展変奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」