臀溝(読み)でんこう

世界大百科事典(旧版)内の臀溝の言及

【筋肉】より

…大臀筋は直立する人類で最も発達して,人類特有の豊満な臀部の基礎となる。なお臀部の下縁を横走する皮膚の溝(臀溝)は,大臀筋の下縁ではなく,この部の皮下組織における繊維の集束による。大臀筋は,しばしば臀筋注射の部位として使われるが,筋肉の中央部の深層には坐骨神経が走っているので,筋肉注射の部位としては,臀部の上外方の部分が適当である。…

【しり(尻∥臀)】より

…ヒトでは背中の下部の膨らんだ部分で,日本式に正座すると〈かかと〉がつき,いすに座るとその座面にあたるところである。解剖学では〈臀部(でんぶ)〉といい,上は弓形に走る腸骨稜(腸骨の上のへり)によって腰部と境され,下は大腿との間を水平に走る〈臀溝〉という溝で境されている。左右の臀部の間の深い溝を〈臀裂〉といい,下がるにしたがってしだいに深くなり,しまいには左右の大腿の間に入りこんで肛門に達する。…

※「臀溝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」