世界大百科事典(旧版)内の鎌輪奴文の言及
【斧琴菊文】より
…またのちにこの文様は尾上菊五郎の歌舞伎衣装にも採用された。おそらく1815年に襲名した3世菊五郎がその芸名の菊にちなみ,また当時流行していた市川団十郎の〈鎌輪奴(かまわぬ)文〉にはり合って取り入れたものと思われる。これは歌舞伎文様として浴衣に染められ,ことに江戸の女性に好まれたが,多くは斧と菊を形で,琴を文字で縦縞風に並べて表された。…
※「鎌輪奴文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」