中日辞典 第3版の解説
土司遗址
Tǔsī Yízhǐ
<中国の世界遺産(文化遺産)>土司遺跡群(登録:2015)
土司制度とは,中国西南地方の少数民族地区で実施された制度で,元に始まり,明代に完成し,清末まで維持された.中央が現地の首領を「土司」という官職に任命し,世襲させたもので,民族独自の慣習を保つ形での自治が許されたため,文化の多様性の維持と政権の安定に効果があったとされる.世界遺産には,湖南省永順県の老司城遺跡,湖北省咸豊県の唐崖土司城跡,貴州省遵義市の播州海竜屯の3か所が登録されている.[多田麻美]