けんもほろろ(読み)ケンモホロロ

デジタル大辞泉 「けんもほろろ」の意味・読み・例文・類語

けん‐も‐ほろろ

[形動][文][ナリ]《「けん」「ほろろ」はともにきじの鳴き声。あるいは「ほろ」は「母衣打ほろうち」からか。また、「けん」は「けんどん慳貪)」「けんつく(剣突)」の「けん」と掛ける》人の頼み事相談事などを無愛想に拒絶するさま。取りつくしまもないさま。「けんもほろろな答え」「けんもほろろに断られる」→母衣打ち
[類語]けんけんつんけんつんつんぷいとむしゃくしゃかんかんぷりぷりぷんぷんかちんかっかかりかりかっとぷんとつんと意地悪邪慳じゃけんそっけないすげないつれないよそよそしいにべない冷たい気がない刺刺とげとげしい・取り付く島も無い・ぎすぎすぶっきらぼうつっけんどんむげに意地悪いないがしろ白い目で見るかろんずる

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精選版 日本国語大辞典 「けんもほろろ」の意味・読み・例文・類語

けん‐も‐ほろろ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「けん」も「ほろろ」もきじの声。また、「ほろろ」はキジ羽音とも。「けん」は「けんつく」「けんどん」などの「けん」と掛けたもの。→ほろろ ) 無愛想に人の頼みや相談事を拒絶して、取りつくしまもないさま。つっけんどんなさま。冷然としたさま。
    1. [初出の実例]「スコシモ ショウインセイデ、qenmo(ケンモ) fororoni(ホロロニ) イイハナイテ」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事)
    2. 「けんもほろろな挨拶だったが」(出典:人情本・三日月於専(1824)二回)

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