シーン

精選版 日本国語大辞典 「シーン」の意味・読み・例文・類語

シーン

〘名〙 (scene)
演劇映画小説などの一場面。脚本構成上では、一つのまとまりのある劇中の場または景をいい、幕に対する。場景。また、単に舞台(画面)の背景道具立てをいうこともある。〔舶来語便覧(1912)〕
※東京の三十年(1917)〈田山花袋〉ある墓「私はロシア作家の小説の最後の章のシインの中に立ってゐるやうな気がした」
② 日常生活の中の印象的な一齣(こま)情景状況
剃刀(1910)〈志賀直哉〉「胸のむかつくやうなシーンが後から後から〈略〉浮んで来る」
③ ある分野。また、その分野の状況。「ジャズシーン」

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デジタル大辞泉 「シーン」の意味・読み・例文・類語

シーン(scene)

劇・映画・小説などの場面。「ラストシーン
光景風景。情景。「劇的なシーンをとらえた写真
ある分野の状況。「九〇年代の音楽シーン
[類語](1場面カット一齣ショット/(2情景光景場景全景パノラマ前景近景遠景後景背景借景バック

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーン」の意味・わかりやすい解説

シーン
scene

映画用語。同一の時間,同一の場所,同一のアクション出来事)でまとめられるひと続きのショット。ショットとシークエンスの間の単位。シーンは一つのショットでも成立し,また一つのシークエンスを成り立たせることもできる。

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世界大百科事典(旧版)内のシーンの言及

【光沢】より

…実際には,これらのものだけでなく,もっと多くのさまざまの物理量の組合せで決まる。すなわち,正反射光沢,シーン光沢,対比光沢,反射像の鮮明さ,ブルーム,表面の模様など物理量が複雑にからみ合っている。正反射光沢とは,物体の正反射方向の反射光強度,シーンとは反射面に対してぎりぎりに入射したときの正反射光の強度,対比光沢とは反射光と拡散光の強度比,反射像の鮮明さは照射光源のコントラストの高さ,ブルームとはつやの高い面のもやもやした感じ,表面の模様は目で認識できる程度の表面の凹凸の度合である。…

※「シーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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