香辛料の一種。ショウガ科(APG分類:ショウガ科)の植物ウコンの成熟した地下茎を煮沸、洗浄して約10日間天日乾燥し、これを粉末にしたもの。インドが主産地で、黄色色素クルクミンを含有するため、昔から絹や綿布などの染料として使われていた。ややペパーに似た香りと泥臭さの残ったジンジャーの芳香をもち、すこし辛味があるが、香辛料としては主として食品の黄色着色剤として用いられる。カレー粉、たくあん、漬物、ピクルス、フレンチマスタードなどの着色剤として、またブイヤベース、パエージャなどの料理にも高価なサフランの代用として用いられ、「インドのサフラン」ともよばれている。
[齋藤 浩 2019年6月18日]
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…根茎の皮をむき,5~6時間煮て乾かす。これを粉末としたものがターメリックturmericと呼ばれる香辛料で,カレー粉の主原料となる。カレー粉の黄色はおもにターメリックによる色で,これには黄色の色素クルクミンcurcuminが含まれ,たくあん漬やバターなどの色づけにも使う。…
…最近はウィンナーソーセージによく用いられる。(2)ウコン ショウガ科の植物の根に含まれる黄色色素の通称名で,本体はターメリックturmericである。カレー粉,たくあん漬の着色に用いられている。…
※「ターメリック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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